« 第2回 「屋外でInternetを楽しむ時代に・・・」 | メイン | 第4回 「携帯電話の充電器(Cellphone Battery Charger)」 »

第3回 「LTEについて」

前回話したように、2009年に日本では移動体のためのブロードバンド・サービス、モバイルWiMAX(120km/hでの移動中も使用可能;75Mビット/秒)が始まる予定ですが、早ければその1年後の2010年に、携帯電話でのブロードバンド・サービス、LTE(Long Term Evoltion)が始まるようです。
LTEはスーパー3Gとも呼ばれ、次世代携帯電話(3.9G)の統一規格といわれており、かつ世界中で利用される国際規格となる様子です。
次のリストを見てみましょう。

アメリカ・・・AT&Tモビリティ、ベライゾン・ワイヤレス
アジア・・・チャイナモバイル
日本・・・NTTドコモ、ソフトバンクモバイル、イー・モバイル、KDDI
ヨーロッパ・・・イギリスのボーダフォン、O2、フランスのオレンジ、スペインのテレフォニカ

以上の各通信事業者が、3G携帯電話の規格(W-CDMA、CDMA2000、TD-SCDMAなど)から、次世代規格としてLTEへの移行を表明しました。
実は現行の3Gは1つの通信方式で統一されず、複数方式が採用されたため、通信事業者ごとにその方式が異なっていました。
しかし、LTEが国際標準となることで、システムや端末のさらなる低価格化、端末ポータビリティ(同じ端末機器で様々なネットワークやサービスが利用可)への実現が可能となります。


2008年4月に、NTTドコモは屋外で移動しながら光ケーブル(FTTH;100Mビット/秒)を超える240Mビット/秒のLTEによる通信速度実験を公開しました。
理論上では300Mビット/秒を超えるとされていますが、いずれにしても携帯電話でもInternetにつなぐことがストレス無く行えるようになります。
ちなみに、モバイルWiMAXでは2011年に300Mビット/秒になるとの報告があります。
これからは、Internet上で人気のある対戦型ゲームなども自宅のデスクトップだけでなく、屋外でも気軽に楽しめるようになります。
このLTE技術を利用して、光ケーブルで宅内配線が難しかったケースも解消されるでしょうし、また様々な家電機器に組み込まれるとの報告(日本エリクソン)もあります。
また、LTEは3G携帯電話の後継規格ということで、既存の(またはアップデートされた)回線交換網が使われるため(フィンランドのノキアシーメンスネットワークス)、携帯電話端末はLTEと3Gの無線通信機能を持ったデュアルモードになるようです。


日本では、iモード、EZWeb、Yahoo!ケータイなどによる携帯電話のInternet接続が充実しており、海外市場に見られるような携帯電話以外のモバイル端末機器(例えばスマートフォンなど)のためのインフラがなかなか整備されませんでした。
しかし2009年のモバイルWiMAX開始に向けて、新しくMID(=モバイル端末機器)の購入を考えている人もいるのではないでしょうか。あるいは、携帯電話を使い慣れている人の多くは、2010年開始と噂されているLTEを心待ちにしているかも知れません。
2011年にモバイルWiMAXが300Mビット/秒に高速化されることからも判るように、この2、3年のうちにこれらの選択肢が広がることで、ユーザー争奪戦が繰り広げられることは間違いありません。


ところで、1Gは第一世代(=1st generation)の略で最初に実用化されたアナログ携帯方式(1979年頃の自動車電話)、2GはPDC(日本独自の通信方式)やGSM(欧州仕様)などのデジタル携帯方式、3GはW-CDMA(NTTドコモ、ソフトバンクモバイル、イー・モバイル)やCDMA2000(au, KDDI)などの高速化された今日のデジタル携帯方式、4Gはこれをさらに発展させたものとなります。


(モバイル学科 TOKASHIKI)

日時: 2008年11月07日 09:39 |

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.ptc.ac.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/33

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

カレンダー

2009年04月
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

カテゴリー

過去ログ

携帯サイト

qr

http://www.ptc.ac.jp/k
ケータイサイト開設しました。